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【渋谷区の公共トイレ×有名デザイナー THE TOKYO TOILET】nanaの建築巡り vol.1

今回はキオク的サンサクメンバーであるnanaの企画、「nanaの建築巡り」をお送りします。

第1回となる今回は、東京にある有名クリエイター監修の公共トイレをご紹介。今までの公共トイレのイメージを払拭するために始まったプロジェクトで、個性あふれる建築が楽しめます。

THE TOKYO TOILET

見たことがないような公共トイレが渋谷区に

日本財団が実施する、誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト。
トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていきます。それぞれのトイレには、世界で活躍する16人のクリエイターに参画いただきました。それぞれに個性豊かなトイレをぜひご覧ください。

公式サイトはこちら

【 nana 】

SNSやwebマーケティングの仕事をしています。建築やインテリアを学んでいて、建築巡りやミニDIYが趣味。ダンス、音楽、花、家具が好きです。

instagram:@banana.629

【恵比寿公園トイレ・片山正通】まるで迷路のようなトイレ

念頭に置いたのは、建築的なものから距離を置き、遊具やベンチや樹木のように何気なく公園に佇むオブジェクトとしての在り方。
日本におけるトイレの起源は川に直接用便する「川屋」(厠の語源)と呼ばれるもので、縄文時代早期に遡る。土で固められたもの、木材を結び付けて作ったものなど極めてプリミティブで質素であった。そんな佇まいをイメージしながらコンクリートでできた壁を15枚いたずらに組み合わせ、トイレでありオブジェクトでもある“曖昧な領域ー現代の川屋(厠)”を構築。壁と壁の間を男性用/女性用/ユニバーサル・トイレという3つの空間への導入とするなど、人々が不思議な遊具と戯れるような、ユニークな関係性をデザインした。(THE TOKYO TOILETより引用)

まず訪れたのは、恵比寿駅から徒歩5分、ユニクロなどブティックのインテリアデザインを中心に手がけるデザイナー、片山正通さんが設計した、恵比寿公園の公共トイレ。

日本における厠を連想させるテクスチャーの質感を用いた、コンクリートの壁がまるで迷路のように並んでいます。建物というよりも、公園の遊具の一部のように馴染みつつも、ダイナミックな存在感を発揮していました。

コンクリートには木目のデザインが施されており、冷たい印象のコンクリートに親しみやすさを。

公共トイレの隣では子供達が思い切り遊べる広場と遊具が設置されていました。

恵比寿公園

〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-19-1

1-19-1,Ebisunishi, Shibuyaku, Tokyo, JAPAN 150-0021

公式サイト・恵比寿公園トイレはこちら

【東三丁目公衆トイレ・田村奈穂】利用する人々を包み込む三角形の土地にたたずむトイレ

年齢や性アイデンティティ、国籍や宗教、肌の色に関係なく、誰にでも訪れる生理現象を満たす場所、トイレ。けれど、個人のニーズというものが無限に多様であることがわかった今、社会が共有する「公衆トイレ」はどう変わっていけばいいのでしょう?
私の住むニューヨークの街ではLGBTQ+の人々が、自分の認識する性に正直に生きています。渋谷の片隅の小さな三角の土地にトイレをデザインするにあたり、彼らが、ありのままの「自分」を生きる姿を、ありのままを受け入れる社会を想像しながら突き詰めて考えてみた結果、トイレを利用するだれもが、快適な気持ちを同じように得られるために大切なのは、プライバシーと安全です。それを念頭に、個人の空間を再定義して3つの空間をデザインしました。

造形のインスピレーションは、国際都市渋谷にやってくるビジターへのもてなしの気持ちをこめて、また、利用する人々を包み込む安全な場所にしたいという願いを込めて、日本の贈り物文化のシンボルである折形から得ました。

社会に属するすべての人たちが、安全に、ハッピーに生活を営める社会に、
そんな思いをデザインにこめたトイレです。(THE TOKYO TOILETより引用)

続いて向かったのは恵比寿駅から徒歩3分、線路沿いにある公共トイレ。こちらのトイレは、イッセイミヤケの香水瓶やArtekとのコラボなど多岐にわたるプロダクトデザイナー、田村奈穂さんがデザインしました。

三角形を連ねたスタイリッシュな作りとなっており、LGBTQ+の人々など誰でもありのままに快適な気持ちを得られるよう、プライバシーと安全に配慮した設計となっています。三角形の限られた土地を存分に活かしたミニマルな設計でありながら、機能性も申し分ない設計です。

駅前ということもあり、タクシーの運転手や配達員、道ゆく人が多く使用しており、地域に愛される場所となっていました。

東三丁目公衆トイレ

〒150-0011 東京都渋谷区東3-27-1

3-27-1,Higashi,Shibuya-ku, Tokyo, JAPAN 150-0011

公式サイト・東三丁目公衆トイレはこちら

【恵比寿東公園トイレ・槇文彦】利用する人々を包み込む三角形の土地にたたずむトイレ

このパブリックトイレをきっかけに、公共空間のあり方について再考する機会を与えられたことに感謝いたします。

敷地の恵比寿東公園は、緑豊かな児童遊園として普段から近隣の人々に親しまれている公園です。私たちはこの施設を単なるパブリックトイレとしてだけでなく、休憩所を備えた公園内のパビリオンとして機能する公共空間としたいと考えました。子どもたちから通勤中の人々まで、多様な利用者に配慮し、施設ボリュームの分散配置によって視線を制御しながら、安全で快適な空間の創出を目指しました。ボリュームを統合する軽快な屋根は、通風を促し自然光を呼び込む形態とし、明るく清潔な環境と同時に、公園内の遊具のようなユニークな姿を生み出すことを意図しました。

タコの遊具によって「タコ公園」と呼ばれる恵比寿東公園に、新しく生まれた「イカのトイレ」として親しまれることを望んでいます。(THE TOKYO TOILETより引用)

次に向かったのは、こちらも恵比寿駅から徒歩3分、恵比寿東公園にある公共トイレです。

こちらのトイレは表参道スパイラルなど、日本を代表するモダニズム建築家の一人、槇文彦さんの設計。

単なる公共トイレではなく、休憩所を備えたパビリオンとしての空間を目指したそうで、自然光をたっぷり取り込むダイナミックな屋根が特徴的です。アール面と直角面をうまく織り交ぜ、大小さまざまな個室が連なる様子が槇さんらしさあふれる建築となっていました。

恵比寿東公園トイレ

〒150-0013 東京都渋谷区東1-2-16

1-2-16,Higashi,Shibuya-ku, Tokyo JAPAN 150-0011

公式サイト・恵比寿東公園トイレはこちら

【代々木深町小公園トイレ・坂茂】

公共のトイレ、特に公園にあるトイレは、入るとき2つの心配なことがあります。一つは中が綺麗(クリーン)かどうか、もうひとつは中に誰も隠れていないかどうか。新しい技術で作られた鍵を締めると不透明になるガラスで外壁を作ることで、トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、その2つの心配をチェックすることができます。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らします。(THE TOKYO TOILETより引用)

こちらのトイレはSUIDEN TERRACEなど紙管を使った建築、プロダクトで有名な坂茂さんの設計。

鍵を締めると電流の流れが止まり、不透明になるガラスで外壁を作ることで、中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、2つの心配をチェックすることができます。

公園は子どもたちで賑わっており、楽しんで公共トイレを使用しているのが印象的でした。

恵比寿東公園トイレ

〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1-54-1

1-54-1,Tomigaya,Shibuya-ku, Tokyo JAPAN 151-0063

公式サイト・代々木深町小公園トイレはこちら

【神宮通公園トイレ・安藤忠雄】

あまやどり
小さな〝あずまや〟なりに、公共トイレという機能だけではない、都市施設としての意味、パブリックな価値を持つものでありたい。そのもっともシンプルかつ明快な回答として、円形平面の棟から、屋根庇が大きくせりだし縁側をつくる造形を考えました。安全で安心な空間とするため、外壁は風と光を通すたて格子とし、利用者が円形を描くその壁に沿ってグルリと通り抜けられるようになっています。「神宮通り公園」の木々の緑の中にひっそりと佇むこのトイレ、名付けて「あまやどり」です。(THE TOKYO TOILETより引用)

こちらのトイレは表参道ヒルズや住吉の長屋で有名な安藤忠雄さんの設計。

公共トイレという機能だけでなく、パブリックスペースとして、活用できるようなデザインとなっており、利用者が円形の壁に沿ってグルリと通り抜けられるようになっています。

まるでUFOのような見た目で、ステンレスの円柱状の建築がダイナミックながら洗練されて美しい。美しいものは汚さずに使うと思うという考えのもと、トイレという箱で公園全体を輝かせる役割を担いたいそうだ。

恵比寿東公園トイレ

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-22-8

6-22-8,Jingumae,Shibuya-ku, Tokyo JAPAN 151-0001

公式サイト・神宮通公園トイレはこちら

 

いかがでしたか?今回は公共トイレをピックアップし、建築巡りをしました。

次回は都内に隠れる大型モダニズム建築にフォーカスし、建築巡りをしたいと思います。

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